3歳のこどもを持つ保護者です。こどもが教育・保育施設の園庭に設置されている遊具から落ちて大きなケガをしました。複雑骨折で、医師からは「完治の見込みは低い」と言われています。
転落した現場を保育者が見ていなかったことも問題ですが、その遊具がこの施設のオリジナルで、安全基準を満たしているかどうかわからない点、そして、こどもがこのように重大なケガをしたのに、「死亡や意識不明ではないから」という理由で、施設側がどこにも報告をしていないことも大きな問題だと思います。
施設側はこの遊具を使用禁止にしたり、改良したりすることなく、事故前と同じ状況で設置を続けています。再発予防のために、次のことを要望します。
・安全基準を満たしていない遊具の使用を禁止する
・重大なケガを負った場合は国に報告し、再発予防のために専門家による検証を行って、原因を突き止める
信頼していた施設に裏切られた思いで大変残念です。他のこどもたちが同じようなケガをしないよう、対策を講じていただきたいと考えています。
【Safe Kidsから】
今回のように、原因が明らかであり、再発予防策もわかっている事故については、きちんと報告し、検証し、その過程を公表して予防のために活かす必要があります。
日本経済研究所が内閣府の委託を受けて実施した調査研究の報告書によりますと、
「教育・保育施設等で発生した重大事故の事故報告等に対する認識」(Q13①「教育・保育施設等で発生した事故については、死亡事故に加えて、治療期間が30日以上の負傷等を伴うすべての事故を、地方公共団体を経由して、国に報告することが必要となりました。このことを認識していましたか。」)
の調査結果が、次の表にまとめられています(上記報告書98ページより抜粋)。
教育・保育施設における遊具の安全基準については、課題が多いので別の機会にお伝えします。