中央法規出版では、2023年9月に『これで防げる!学校体育・スポーツ事故―科学的視点で考える実践へのヒント―』(望月浩一郎・山中龍宏・菊山直幸編集代表)を刊行いたしました。
【書籍の概要】
なぜ痛ましい事故は繰り返し起こってしまうのか――。本書では、小学校・中学校・高校をはじめ、保育・教育施設における、体育の授業や部活動、校外学習等の学校体育・スポーツ事故について、日本スポーツ振興センター(JSC)が有する膨大なデータ、これまでの判例をもとに、事故事例を科学的に検証し、データを詳細に分析して、予防に向けた具体的な方法について提案しています。
体育や部活動、校外学習等を安全に実施し、危険を回避するために、教員等の学校関係者やスポーツ関係者、自治体、弁護士、メーカー等はどう取り組めばよいのか、また何に留意すればよいのかがわかります。
日本スポーツ法支援・研究センター、日本中学校体育連盟、NPO法人 Safe Kids Japan、日本スポーツ法学会主催「これで防げる!学校体育・スポーツ事故シンポジウム」で取り上げた事故を中心に、予防に向けた具体的な方法を幅広く収載し、学校関係者・スポーツ関係者に提供しようとまとめた書籍です。
製作においては、事故が多いスポーツ活動、事故が繰り返されているスポーツ活動を調べて、日本スポーツ振興センター(JSC)のデータベースを分析し、判例の検索を行い、事故防止に判例が果たす役割や新たな課題等についても多くの議論を重ねました。
本書の出版はあくまでも一区切りといえますが、避けられる事故がなくなるための礎として役に立つものと考えています。
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